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2020.06.29
伊勢志摩はなぜ真珠養殖発祥の地になったのか~自然と文化からひも解く

伊勢志摩はなぜ真珠養殖発祥の地になったのか~自然と文化からひも解く

伊勢志摩が世界で初めて養殖真珠に成功した理由には、伊勢志摩の自然環境も寄与しています。志摩半島は大小多数の島々と優美な入江の美しさで有名なリアス式海岸です。
リアス式海岸の入江は、周囲が山々に囲まれ、それが自然の防波堤となり、風よけの役目を果たし、潮の流れを穏やかにしています。また水深が深く、一年を通して温暖であり、さらに山から流れてくる水は、栄養豊富なためプランクトンを多く発生します。あこや貝は環境に敏感な貝ですが、伊勢志摩のその恵まれた自然を生かし、日々あこや貝と向き合い、愛情を込めて養殖してきました。

三重県の志摩半島は、日本三大リアス式海岸の一つです。起伏の激しい山地が海面の上昇や地盤沈下によって海中に沈み、海面に出ている陸地が複雑に入りくんだり、多くの島が浮かぶような地形に変化し、リアス式海岸となりました。伊勢志摩地方は、冬も比較的温暖で、古来より自然と共生してきた海女達により、新鮮な魚介類に加え、天然あこや貝も収穫されていたと言われています。海女達の手により、ここ伊勢志摩でも天然真珠が発見されていたからこそ、真珠養殖が行われるようになったのだと思います。 

 

アコヤ貝がその体内で真珠を育てる事は、私たちの想像以上にストレスがかかります。海という自然環境と貝のもつ神秘的な力、そして人間の技術と努力により、シャボン玉のように輝く真珠が誕生します。そして、加工、評価・選別など人の手による数えきれない工程を経て、私たちの手元に届けられます。
最も高度な技術を必要とする挿核手術は、人間に例えたらテニスボールを体内に入れる程の大手術であると言われています。挿核手術の後は、その傷が癒えるまでまず穏やかな海で静養させます。
ただ海に吊るしておくだけではなく、1~2週間おきに貝の表面を掃除したり、また赤潮の発生にも迅速に対応しなければなりません。中でも冬場の暖かい沖にあこや貝を移動させる避寒作業は、大変な重労働です。アコヤ貝を守るため、海に吊るされた貝のカゴを海から揚げ、高波や強風にさらされながら、漁船に積み込みます。また、毎年のように紀伊半島を通過する台風であったりと、自然との闘いは避けられません。こうしてようやく生み出された真珠は、その労苦に寄り添ってきた多くの人達のまさに、努力の結晶ではないでしょうか。

 

   

 

山も川も海も水と大地によって穏やかに繋がっており、森で培われた豊かな栄養分が川を通して海へと運ばれ海の生き物を育てる豊かな海へとなっていきます。
そしてその自然の恵みは、私たち真珠産業を含めた自然産業に関わる多くの人々のたゆまぬ努力により、私たちのもとに届けられています。すべての命の原点は、自然である。このことを忘れてはいけません。自然を大切にするというこの約束を守らなければ、やがてそれは私達人間に巡ってくるでしょう。
すべての想いに寄り添い、真心を込めて販売する、私たちの信念です。『真珠は奇跡の宝石』 まさにうなずける言葉です。

 

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